気象予報

気象予報 · 2024/11/10
文部科学省は、令和6年7月の記録的高温と7月下旬の北日本日本海側の大雨に、地球温暖化がどの程度寄与していたか、文部科学省気候変動予測先端研究プログラムにおいて、気象庁気象研究所と協力して速報的に解析した。その結果、両者とも地球温暖化が寄与していることが判明したと9月2日発表した。...
気象予報 · 2024/09/22
 今年の夏は全国的に記録的な猛暑となった。9月に入っても真夏なみの気温が続いている。本日は9月22日(彼岸の中日)であるが、ようやく日本海から秋雨前線が南下し、大陸からの移動性高気圧からの涼しい空気が日本列島に流れ込んでくる。ただ、ベースの気温が高い(もともと大気が暖められている)ため、最高気温は日本の南部ではせいぜい30℃前後まで下がる程度で、本来は大体8月下旬から9月上旬の気温である。  さて、私は、10年くらい前から、それまでは北緯30度から35度くらいにあった夏季の太平洋高気圧の中心の位置が、地上天気図で北緯40度から45度くらいの高緯度にあることがたびたびあり、そのために台風が東北、北海道の太平洋側から上陸するという、今までにはなかったコースをとる台風が現れるようになった。また、太平洋高気圧のある緯度が高いため、オホーツク海高気圧の南下をせき止める働きをしているように考えられた。実際、昨年と今年の梅雨どきから8月にかけて、オホーツク海高気圧がほとんど現れなかった。これも今までにはなかったことである。  このことについて、三重大学の大学院生の女性が詳しく研究されたことが東北放送のHPに記載されていた。 それによると、通常の太平洋高気圧の北方に、「南北傾斜高気圧」という高気圧が発生するようになった。「南北傾斜高気圧」は、上空にいくにつれて中心が北に傾いていることから名づけられた。 その高気圧の特徴は以下のとおりである。 ・北海道付近の上空を西から東へ吹く偏西風が地球温暖化の影響で北へ大きく蛇行したことにより発生する。 ・偏西風がユーラシア大陸の北東部周辺で曲がり、蛇行部分に高気圧が発生する。 ・この高気圧が地表付近にある別の高気圧の上にいすわることにより、下層の高気圧を強める。 ・オホーツク海高気圧の南下を抑え、冷たい北東の風「やませ」をブロックするため、東北地方に冷夏ではなく 猛暑をもたらす。
気象予報 · 2024/06/26
気象庁は6月18日、防災気象情報の見直し結果を発表した。...
気象予報 · 2024/05/19
 日本列島はもうすぐ梅雨の季節となる。毎年、梅雨の時期に線状降水帯が発生し、大雨の被害が出ているが、今年も出水期を目前にして、気象庁から以下のような発表があった。...
気象予報 · 2024/04/19
雹は、発達した積乱雲から降ります。...
気象予報 · 2024/03/06
2023年の日本近海の水温は平年より1.1度高く、統計を取り始めて以来、最も高くなったことが気象庁の調べでわかりました。 気象庁によりますと去年の水温は、過去116年の統計で1位の高さを記録し、これまで最も高かった2021年の0.74度を大きく上回りました。...
気象予報 · 2023/12/16
昨日12月15日、ABCテレビ午後8時からのタモリステーションを見た。 テーマは、「今沸騰する地球」で、内容は以下のとおりだった。 世界を襲う異常気象 猛暑・干ばつ・洪水・竜巻・大豪雪・暴風雨 なぜ急増・・・現地検証! ハワイ・カナダ山火事緊急取材、気候変動の負の連鎖・・・地球の限界が・・・!? 私たちにできること 〈感想〉...
気象予報 · 2023/09/27
 9月26日は、台風の特異日といわれる。昭和34年の伊勢湾台風や昭和29年の洞爺丸台風など、この日に上陸している。あと、9月16、17日も台風の特異日といわれる。16日には昭和36年の第二室戸台風、17日には昭和20年の枕崎台風などが上陸している。その枕崎台風をテーマにした柳田邦男のノンフィクション「空白の天気図」が手元にある。この台風は上陸時の中心気圧916.1hPaで、日本での観測史上、昭和9年の室戸台風に次ぐ第二位の低さであった。被害は、九州よりも原爆が投下された直後の広島で大雨の被害が甚大であった。 この本の発行は昭和56年で、私が若い頃に買ったようだ。今日、本棚から取り出して見ているが、この中にも防災のヒントがあるかもしれない。なぜ空白の天気図と言われるのか、この本の次の記述から引用する。  天気図のプロットをよく見ると、九州の南半分から奄美諸島にかけての気象観測点からの入電は全くと言ってよいほどなく、各地とも白マルのまま何のデータも記入されていなかった。それは、台風の暴風により通信線が途絶した地域を示していた。データが空白の地域は台風の被害がすでに発生している地域なのであり、空白の地域が広ければ広ければ広いほど台風の勢力が大きいことを意味していた。  午前十時の天気図で、このデータのない”白い”範囲は、台風の中心から半径150kmから200kmに及んでいたが、午後2時のプロットを見ると、”白い”範囲は九州の中部から北部にかけて一段と広がっていた。それは台風の進行と鮮やかに一致していた。  さて、今年の9月は台風の発生が異常に少なく、上旬に13号が接近してから全く発生していない。極めて異常なことである。しかし、10月になっても気温、海水温も高いと見られ、台風来襲に備え、防災には注意を払う必要がある。
気象予報 · 2023/08/16
昨日8月15日、台風第7号は午前5時前に潮岬付近に上陸し、紀伊半島→淡路島→兵庫県を通過して日本海に出た。...
気象予報 · 2023/07/31
昨日7月30日、日本気象予報士会関西支部防災部会の講演会を聴講いたしました。 テーマは「水災害について」 講師は、国土交通省近畿地方整備局 河川部水災害予報センターの方 内容: 1. 近年の災害と水害リスクの高まり 2.河川管理者の役割について 3.河川に関するリスク情報について 4.水災害への事前の備え 5.気象予報士へのお願い 受講後の感想:...

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